表記ガイド

用語のスタイル

用語集での各用語の記述は、高々数行程度の内容とします。用語説明が長くなったり図を用いる場合は、補足で記述し、用語での記述は補足へのリンクで対応します。

業界用語的なものを含みます。余りに一部の人でしか通じなさそうなのもは避けますが、業界で広く使われていたり、特に他の業界とのやり取りでも利用される場合は、用語集に収録する方向です。

知っておくべきいくつかの単語を用語化したり、技術者として知っておくべき事項を用語化しているものがあります。それらは用語として一般的でなかったり、多少無理に用語化しているケースもあるかと思われます。

用語集全体は、いわゆる辞書タイプで、あいうえお順に並んだものを、索引(目次)から辿れるタイプとします。なお、用語間や、用語から詳細説明(補足)へのリンクも可とします。必須としないのは、クリック移動にはwiki表記やhtml表記が考えられるが、用語集の移行やインフラ変更を考えるとその際の修正手間が大きいためです。

用語の並び順

本用語集では、以下の考えで順番を定めるものとします。なお以下の特に例では、一部ありえない用語(表記)も記載しています。


【基本的考え】

本用語集は、一般的な読み方主体の国語辞典(あいうえお順)と、英字などを含んだ専門分野の辞書、さらには業界用語や若者言葉の類を含む格好になっている。国語辞書と専門分野辞書は、ある程度並び順が確定しているが、細部となると辞書毎に違う部分がある。またエンターテイメント業界や若者言葉なりスマホでの情報伝達では、他の人には読み方が分からないものも出つつある。そして情報系の話題として、漢字を含む文字のコードの規格としてJISがあるがすでに2版あることや、unicodeなる表記も浸透している。

用語集の見出しとして、「英数字・記号」、「あ」「か」....「わ」(、「ん」)として、先頭文字によりどの見出しに属するか定め、各見出し内の並びを用語での各文字により定めるものとする。


【見出しの「英数字・記号」】

先頭文字が以下のものを含む。なお先頭の読み方ではなくて、あくまで”文字”。例えば honest のhは無音字であるが、並び的にはh。また、英語以外にドイツ語、フランス語、ギリシャ文字、、、、となってくると技術者にも読めない字が出てくる。

・ASCIIコードでの英数字と記号

・1バイト系の文字と記号

1バイト系と表現したが、ドイツ語、フランス語、ギリシャ文字などの各国で1バイト表現すると思われる文字。ASCIIコードでの英数字を含めて、unicodeでの 0000~0FFFが代表格。日本語での半角カタカナやアラビア文字のように unicodeでの F000-FFFF での一部が含まれる。

・1バイト系でよく分からない文字や記号

用語集として登場するか不明だが、1000~FFFFの文字というか記号。

・JISコード(全角文字)での英数字と記号

F000-FFFFに含まれる全角文字での、ASCIIコードで相当する英数字と記号

・JISコードでの記号

「、」や「☆」などの2021~2FFF部分の記号。2021~2FFF部分には、ギリシャやロシア文字が含まれるが、それらは1バイト系の文字として扱う。「?」などは1バイト系の記号(ASCIIコードの記号)として扱う。なお、ひらがな、カタカナに関しては、「あ」~「ん」にするので、こちらには含まれない。

unicodeでは「、」が3001、「☆」が2606など点在しており、unicodeの領域としては上で述べた「1バイト系でよく分からない文字や記号」に含まれるとした方が良いと言える。

・2バイト系でよく分からない文字や記号

漢字(JISコードおよびunicodeでのそれを含める)以外の文字や記号。該当するのは、簡体字、繁体字、ハングル文字辺りと思われる。技術系用語として読みを含めて定着したら再考する。


【見出しの「あ」~「ん」】

いわゆる漢字、ひらがな、カタカナを先頭とする用語。上から読んだ現代仮名遣いの五十音順とする。読み方が複数ある場合は、代表格の読み方とし、必要に応じて用語説明に記載する。長音記号の扱いなど、広辞苑等の国語辞典に準じているものが多い。

「々」(繰り返し記号)や、”か”とか”が”と読む「ヶ」など、それ自体単独では読めないので、それ単独では記号扱いとなる。

「凸」のように明確に漢字として扱われて音訓があるものは、当然「あ」~「ん」。一般的な音訓ではない読み方を記載する場合、読み方を明記する事で対応するとするが、場合によっては「2バイト系でよく分からない文字や記号」扱いする場合がある(かもしれない)。


【「英数字・記号」内の並び順】

数字(0~9)、ASCIIコードでの英字(A~Z、a~z)、その他の文字と記号とする。

その他の文字と記号には、ドイツ語、フランス語といった各国の1バイト文字、ギリシャ文字、1バイト系でよく分からない文字や記号、JISコードでの記号、2バイト系でよく分からない文字や記号を含む。

数字、ASCIIコードでの英字、JISコード(全角文字)での英字、その他の文字と記号の中での順位は、unicodeでの順番とする。

  0、0A、0Aa、A、A1、α、α2、αAa  

  0A、0A、0Aa 1番目と3番目は全文字が半角文字だが、2番目は2文字とも全角文字

  Az、Za、aZ 大文字の後が小文字なので。

  ä、Σ、α  unicodeの順 äはドイツ語ウムラウトでunicodeは00C2


【「あ」~「ん」内の並び順】  

以下は広辞苑等での用語を参考にしている。

代表格の上から読んだものの現代仮名遣いの五十音順とする。漢字や「々」(繰り返し記号)を含む用語も、一旦仮名遣いへ。半角文字や全角記号を含む場合も、原則仮名遣いでの比較とするが、必要に応じて読み方等を記載する。

・「々」(繰り返し記号)などの仮名遣いへの例

  代々木→よよぎ、いすゞ自動車→いすずじどうしゃ(主要新聞では「ゞ」は固有名詞以外使用しないとしている)

・同じ読み方になった場合は、各文字では、ひらがな→カタカナの順番とする。

  雌(めす)、メス

  ゔ、ヴ   ゔは一般的に使われず、JIS(正確にはJIS X 0208)にはないがunicodeにはある文字。同じヴと発音する用語なら「う」の濁音扱い。

・清音、濁音、半濁音の順にする。

  詩才(しさい)、死罪(しざい)、持斎(じさい)、自在(じざい)

・促音、拗音、直音の順とする。

  さっき、さつき

  ひっょう、ひょう、ひよう  ただし「ひっょう」はありえない用語

・長音符はすぐ上のカタカナの母音と同じとする。

  ナースと那須は、「なあす」と「なす」になるので、ナースが先

  ビールとビルは、「びいる」と「びる」になるので、ビールが先


【読み方の分かりにくい用語の扱い】

実際の用語では皆無だが、エンターテイメント業界や若者言葉では読み方が良く分からないものが出てきている。いわゆるフェースマークのように複数文字で表情を表現したり、またスマホLINEでのやり取りのように、絵文字の浸透などもある。それらの備えを意識して、例を述べる。なお、あくまでその文字列の冒頭が英数字か、漢字等で読みが存在するかで大きく分けるものとする。読みが存在すれば、それを注記。先頭の字の読み方が存在しない場合は、記号の用語扱い。

  SixTONES  日本のアイドルグループらしい。ただし読み方がストーンズ。本用語集なら、英字のSの並びにして、”ストーンズ”と読み方を記載する。  

  S☆1  スポーツニュースの番組名で「エス・ワン」と表記するらしい。本用語集なら、英字のSの並びにして、”エスワン”と読み方を記載する。

  東京卍リベンジャーズ  漫画やアニメ名。漫画も英語タイトルなどから「東京リベンジャーズ」と呼んでいる。ただし、作中で東京卍會(とうきょうまんじかい)は登場する。 「とうきょうりべんじゃーず」として前後の順を決める。

  ☆彡  一種の絵文字で流れ星を意味するらしい。メールの最後辺りにつけるとか。本用語集だと、記号の用語扱いと思われる。

ウィキペディアのルールに従うもの(特に明示しておく事項)

ウィキペディアに準じるもの

用語集でのローカルルール

用語や表記での採用

ここでは、長音の扱いなど、コミュニティで使用方法が分かれるケースがあるものを記載します。ウィキペディアでの長音府でのJISよりも文化庁の通達を重んじる格好とします。なお、基本的にウィキペディアでの記載を尊重するものとします。例えば、ウィキペディアではプリンター/レーザーに細部が書かれてて、プリンタ→プリンター レーザ→レーザーと辿る格好になっており、本用語集ではプリンター/レーザーとします。

未記載用語や言い換え

特に古い業界用語では、差別用語から派生したものやそれに関連するものがあります。明らかに不適切なものは、用語自体を掲載しないことで対応します。説明文での記載は、言い換えた表現を利用します。なお、差別用語かどうかは、以下の放送禁止用語のサイト()などを参考にし、WGメンバーへの提言やWGメンバーでの検討にします。


参考サイト

ウィキペディア表記ガイドや放送禁止用語のサイト以外に、以下も参考になると思い列挙します。(列挙したサイトには、ここでの表記ルールと逆の見解を記載している部分もあります。)

マニュアル系団体のカタカナ文字表記に関するワーキンググループの報告書。

http://www.jtca.org/ai_collaboration/katakana_wg/index.html


備考

論文や雑誌の種類によっては、句読点で”,”と”.”を用いる場合があります。公用文(あるいはそれに準じる文章)では、”更に、但し、及び、又は、若しくは”等を漢字で記載します。執筆などの際に、句読点などここでの記載項目を事前に決めておくことは、一般的に行われています。執筆などの予行演習みたいな位置づけで、本表記ガイドを少し意識してもらうことも悪くないと言えます。