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第280回（令和4年11月）例会 議事録

（１）日  時		2022年11月4日(金)　19時00分～21時30分
（２）場  所		オンライン開催（Zoom）
（３）出席者	46名
（４）配付資料
　　IT21-2211-1：
　　「材料の故障モード解析手法「設計偏差法」について」
　　IT21-2211-2：
　　「作業療法管理学から学ぶ、医学倫理・医療安全」
（５）概要
　　19:00-19:05　事務連絡、資料確認
　　19:05-20:20　講演１、質疑応答
　　20:20-21:00　講演２、質疑応答
　　21:00-21:05　今後の予定
　　21:10-21:30　オンライン懇親会
（６）事務連絡
　１）ＷＧ立ち上げ
　　　例会ハイブリッド開催に向けたＷＧ立ち上げ
　２）初参加の方のご紹介
　　　今野 康之 様
（７）講演１
　　講演タイトル
　　　「材料の故障モード解析手法「設計偏差法」について」
　　講師
　　　岡部 知行 氏 (NPO法人 リスク共生社会推進センター ユニットリーダ)
　　資料
　　　IT21-2211-1
 ＜講演内容概要＞
最初に自己紹介、研究の背景、材料に関する故障モード解析の必要性、研究の目的について説明があった。
設計偏差法は、製品の構想設計段階から材料起因の故障モードを解析する手法であり、想定される制限仕様の変化から、材料の損傷/破壊による故障モードを論理的に導出可能である。
設計偏差法の有効性は、仮想的なレーザ治療システムを対象とした故障モード解析比較演習（FMEA・DRBFM・設計偏差法）に適用し、設計偏差法が従来手法よりも合理的・論理的に材料特性に起因する損傷・破壊メカニズム及び故障モードを効果的に抽出できるかどうかで検証した。。
【討論１】
（質問1）設計偏差パターンの手順1の具体的なパラメータはいかがでしょうか。
（回答1）この手法は社内でのガラス材料の品質保証を対象としたものです。販売した材料は部品メーカなどから完成品メーカに渡ることになるため、最終ユーザでの使用方法まで直接確認することができません。最終ユーザで事故が発生する可能性を低減するために、材料の設計偏差に着目してユーザでの損傷・破壊の防止を図るものです。
（質問2）設計偏差法の故障モード比較演習はどのように実施したのでしょうか。
（回答2）社内で協力者を募って設計偏差法やFMEAを説明しただけで、参加者にまかせて実施したものです。
（質問3）機械学習はどのように実施したのでしょうか。
（回答3）そのまま実施してみたが、良い結果となったものです。

（８）講演２
　　講演タイトル
　　　「作業療法管理学から学ぶ、医学倫理・医療安全」
　　講師
　　　西村 慈子 氏 (医療法人 弘仁会　熊本総合医療リハビリテーション学院 非常勤講師)
　　資料
　　　IT21-2211-2
＜講演内容概要＞
最初に自己紹介、水俣を中心とした社会活動・社会貢献事業、実践・経験してきた知識と自治体の総合計画との相関について説明があった。 
次に作業療法管理学の定義、法的根拠、必要性について説明があった。作業管理学から学ぶ医療倫理として、倫理要綱、人格尊重の原則、診療参加型の臨床実習、医療広告ガイドライン、利害衝突とコンフリクトマネージメントについて説明があった。
医療安全では、4つのキーワード、アクシデントの事例や報告書、危険予知トレーニング、日本医療マネジメント学会の紹介があった。
VUCAの時代を生きる作業環境士としては、技術や美術と組合せた作業療法、リモートでの作業療法の紹介があった。
最後に個人の創造性を高めるために、創造的エネルギーの獲得、内的な特性、創造的エネルギーの利用、特別な領域を選ぶという、4ステップが紹介された。
【討論２】
（質問1）頑なだったり後ろ向きだったりする患者さんの対応は難しいと思いますがいかがでしょうか。
（回答1）患者さんの良い部分を見つけていく、大事にしていたことに寄り添えるようにするのが良いと考えています。
 
（９）今後予定等
　１）今期の例会予定
　２）会員の方向けのおしらせ

(議事録担当 佐藤 俊文)