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                               IT21の会（令和元年5月）第241回議事録

１．日時：2019年5月10日（金）18:30～20:30
２．場所：東京ウィメンズプラザ　視聴覚教室AB
３．参加者：27名＋講師チーム3名＝計30名

４．配布資料：
IT21-1905-01 講演資料１「ソフトウェア化する業界で勝つヒント：
  ~「開発作業の丸投げ」見直しのすすめ ～
IT21-1905-02 講演資料２「Open Source Enterpriseへの変革」
IT21-1905-03 CPD行事参加票
採番なし：IT21の23期役員選挙のための投票シート
採番なし：IT21の会　22期会計報告(2018/06/01～2019/05/09)暫定会計報告(会員のみ)
採番なし：IT21の会　23期予算案2019/06/01～2020/05/31、会員のみ)

５．5/10のスケジュール
18:30~18:40 事務連絡、会長挨拶、初参加の方の自己紹介
18:40~19:00 総会(会計報告、23期役員選挙方法の説明)
19:00~20:00 メインテーマ講演と質疑応答
20:00~20:10 休憩
20:10~20:20 23期役員選挙結果の報告と依頼
20:20~20:30 今後の予定等
20:45~22:30 懇親会

６．議事：
6.1 IT21の会 22期総会
・会長挨拶：令和で初の会である、また、23期の役員選挙を実施する。
・会計報告
　本日（5/10）の会計報告は暫定である。最終は次回6月の例会で報告する。
　23期予算は次の23期の役員で審議・承認すればよいのではという意見があった。
　→今回の23期予算は参考とする。
・23期役員選挙方法説明
- 今回はQRコードによる投票で初の試みとなる。QRコードを使用できない会員は
 配布した名簿に〇印を付けて提出し役員で代理入力する。
- 配布した23期役員選挙のための投票シートは個人情報のため、最後に回収する。
- 選出対象：会長、副会長、運営役員、会計役員
-立候補者　なし、20時10分を締め切りで選挙へ。
・選挙投票結果
-27人分が投票したが、重複して投票した方がいたので25人分を有効とする。
-5票：2名、4票：3名、3票：6名、2票：5名、その他（1票、白紙）だった。
-上位選出者で総会に出席している会員の４名から役員の引き受けの意思を確認した。
・会長より投票上位の会員で不在の会員に対して役員引き受けの意思確認を行い、必要があれば調整する。

6.2 講演（メインテーマ）
・タイトル：「ソフトウェア企業への変革のすゝめ」
・講師：山銅　章太様
　　　ギットハブ・ジャパン合同会社  ディレクター　
　　　GitHub Japan G.K.
       Enterprise Sales Division
6.2.1概要：
・企業のソフトウェア開発環境をモダンにすることでプランニングからリリースまでのサイクルをいかに俊敏＆セキュアー
に実現するかをGitHub のサービスを通した説明。　
・GitHubは、ユーザー(約3千数百万人)からヒントを得て作成する開発プラットフォームである。
 オープンソースプロジェクトやビジネスユースまで有効である。
GitHub上にソースコードをホスティングすることで数百万人もの他の開発者と一緒にコードレビューを行う。
6.2.2資料１：ソフトウェア化する業界で勝つヒント~「開発作業の丸投げ」見直しのすすめ　　
・日本のエンジニアは80万人（就労人口の1.2％程度）、中国と比べると1/5程度である。
・GitHubを使っている企業は、現在たくさんある。継続的にアップデートが必要。
・ソフトウェアが世界を飲み込むだろう。
・GitHubは、エンジニアが中心の会社だ。
・googleは世界で1番見られている、GitHubは、45番目に見られている。
・60年前のロケット開発時のプログラムコードは、100Kであった。
  最近の自動運転車では、1億行までに膨れ上がっている。
・日本は他のソフトウェア大国と違う。ソフトウェア開発者の７５％は外注先にいる。
・委託会社への依存度が高く、自社にソフト資産を蓄積しにくい状態である。
・また、日本のエンジニアの数が減ってきていて危機的な状況。
・ソフトウェア開発は“WATERFALL”型から“AGILE”型へ移行している。
・AGILEの主なメリットは、市場の変化に合わせて早く産んで早く改善することだ。
・優秀な開発者を今すぐに大量採用することはできない。
・委託開発が悪いわけではない、丸投げが悪い。
・ソフトウェア開発環境を自社で準備、開発ポリシーも自在で決める。
・GitHubは、開発プラットホームを提供し、各ベンダーの開発過程を丸投げするのでは
なく可視化する。また、ソフト資産は顧客が持っている。
・開発プラットホームを提供することによるメリットは下記の通り。
メリット１：ソフトウェア開発プラットフォームのデファクト・スタンダード
メリット２：コードの再利用による開発コスト削減
　　　　(“０”から作成するより品質が良くバグがない)
メリット３：高品質＆安全なソフトウェア開発
6.2.3資料２：Open Source Enterpriseへの変革
　・Ｓ＆Ｐ500の50%が2026年にはソフトウェア企業に入れ替わる。
　・競争力を維持するにはあらゆる企業がソフトウェア企業になる必要がある。
　　特に、JOHN DEERE では、エンジニアを大量採用してソフトの生産性が増している。
　・ソフトウェア開発には「スピード・イノベーション」と「安定・安全　管理」にはパラドックスの関係にある。
　・ソフトウェア開発のパラドックスを解決するにはＤevOps(開発とオペレーション)を廻すことが必要。  
   ・ＤevOpsの原則は、組織の壁をなくし、変更を小さく、失敗を受け入れることが必要。
　・ＤevOpsの効果は、トラブルの発生率が少なくなる。
　・ＤevOpsで成功している企業はより多くの時間をイノベーションに使い、現状維持のための時間は少なくて済む
     と回答。
　・モダンなソフトウェア開発手法を取り入れることが、巨大な利益を生み出す。
　・56％がデジタル投資により純利益が改善したと考えるCEOの割合となる。
・デジタルトランスフォーメーションがCEOにとって最も大きな課題、しかし、最大の阻害要因は、適切な人材の
   不足、次いでセキュリティリスクとなっている。
・オープンソースコミュニティとのかかわりはソフトウェア開発において必須である。
・企業がオープンソースコミュニティに参加しなければならない理由は下記の通り。
　- 新たなアイデアやベストプラクティスを取り入れる。
　- コミュニティ開発者を巻き込みチームを拡張する。
　- オープンイノベーションを安全にプロジェクトに取り入れる。
・Open Source化の課題は下記の3点。
　- オープンソースをどのように活用し、コミュニティに貢献するか
　- オープンソースの文化をどのように組織にとりあれるか
　- セキュアなソフトウェアをどうすれば作れるか
・各フェーズ(要件⇒設計⇒開発⇒テスト⇒運用)におけるバグは早い段階で見つける
ことで修正コストを少なくできる。
6.2.4質疑応答：
Q1) 今、エンジニアの取り合いになっている。大学教育など、エンジニアを増やす考えは？
A1) 難しい課題である、新しいものを使いあるいは作成し、エンジニアにつく人材の裾野を広げていきたい
Q2) エンジニアについて日本とアメリカとの違いは？
A2) (アメリカで)プロジェクトが推進中は、正社員として雇われているが、プロジェクトが終了すると、他の会社に
  転職するなどで社内のメンバーは数名になる。大学へ入り直してスキルアップするエンジニアも多い。
  インドはアメリカの人材登用の仕組みを取り入れつつある。
Q3) オープンソースに複数のブランチがある場合、マージできないのではないか？
A3) マージ権限があるエンジニアが動作確認する。
Q4) GitHubのライバルは？
A4) ビジネス上ではいない。
Q5) ソースファイルをアップデイトするが、動画もアップデイトするケースがあるか？
A5) ゲームの動画などがある。

6.3初参加の方の自己紹介　３名

6.4その他：全員で会場の原状回復をおこない総会終了。
（竹岡誠 記）