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IT21の会　平成26年3月度 例会(第180回)議事録

日時：2014年(平成26年)3月14日(金) 18:30～20:30

場所：葺出ビル会議室CD

参加者：18名

配付資料：なし

メインテーマ

タイトル：TOC（制約理論）で問題の正体を突き止める

概要：

問題の本当の正体をつかまずに、それを解決することができるでしょうか。

「ザ・ゴール」のゴールドラット博士の提唱するTOC（セオリーオブコンスト

レイント、制約理論）を活用して、ビジネスの中で日々おきる問題の正体を突

き止める考え方をご紹介します。

講師：

株式会社ジョイワークス　代表取締役

NPO法人教育のためのTOC　理事　吉田 裕美子氏

講演内容

・問題とは？

起きている現象には必ず原因がある。「その本当の原因をさがすために次の2

つのつながりを考える必要がある。因果関係を書き出して、みんなで声に出し

て検証する。」

1.因果関係(ブランチ)

2.必要条件(クラウド)

TOCでは問題と呼ばず、ウーディ（「好ましくない現象UnDesireble Effect：

UDE」）と呼び、それらを引き起こしている本当の問題があると考える。

・解決できない理由は何か？

常に対立が来ている。ただし、その先には必ず共通のゴールがある。対立を解

消するために使うツールとして「クラウド：対立解消図」がある。

コアクラウド（＝中核問題）で真の問題を見つける。

・基本的考え方は、「中核問題にのみ集中する」。

・明晰に考えるとは、科学者のように考えること。

・明晰に考えることを阻害する4つの障害を乗り越える必要がある。

・TOCを支える４本の柱＝4 pilers。

Piler1.物事はそもそもシンプルである

身の回りの問題を複雑に感じている。

自分の中で言語化した理由が、答えで正解はない。しかし、TOCではつながり

がわかっているほうがシンプル。物事はそもそもシンプルである。

Piler2.すべての対立はWin-Winで解消できる

対立を解消するために、妥協案を探すことが多いが、それでは問題は解決しな

い。

では、どうやって解決したら良いのか？

本当の解決策は、今取っている手段や行動の裏にある2つの要望を満たすこと。

対立は必ず解消できる。全ての対立はWin、Winで解消できる

Piler3.人はもともと善良である

あの人が悪い、と思っている時何がおきているか？相手にも理由がある。人間

はもともと善良である。二人でわけるのではなく、ケーキそのものを大きくす

る。

Piler4.分かっているとは決して言わない

わかった、と思ったら、「わかっていないとこは他にもないかな？」と思うよ

うにしよう。

［Q&A］

Q1.ゴールとチョイスはどっちを先に読むべきか？

A1.ザゴールがいいです。

Q2.どのように気持ちを持っていけばいいのか？

A2.これをするとどうなるの？を自分で一度やってみる。ブランチをかいてみ

ると

ふに落ちる。

Q3.このツリーは別な発想をもたらすものか？分析をすると答えはでないか？

逆をやるとできないか？

A3.ツリーは思考プロセスの手伝いであり、分析をする時の態度にもつながる。

Q4.中核問題を押さえるには？

A4.本格的にはクラウドを3つ書く。なるべく関係の遠いものを三つ選んで関係

性を書く。その後抽象化してひとつのクラウドにまとめる手順をとる。慢性的

に存在している、いつものパターンが現れる。解決するには対立する要望を満

たす手段を考える。

解決するプロセス、検証するプロセスもある。今日は問題発見までを提示した

が、詳細はゴール2に書かれている。

Q5.関係者を集める必要あり？

A5.誰を入れるかが大事。

Q6.因果関係を考えて行く時、関係の強さを考えるべきか？

A6.なぜなぜ分析とは違う。12個くらいの現象をあげていく。ひとつ選んで、

この原因の結果、最も起きそうなことは何かを考える。企業でやると、拡散す

るため、一つを選んで進める方法も。

Q7.チェンジザルールは何が書いてあるか？

A7.ERP導入のストーリー。ゴールドラット博士の本は、全て「根本の対立を解

消するために双方の要望を満たす」ということが書かれている。

NPO主催の公式プログラム（比較的廉価）がお盆の頃ある。

http://tocforeducation.org/

サブテーマ

(1)5月総会のお知らせ

5月9日に実施。

規約の改正案受付中。

(2)6月7月の講演者募集

押立氏、前嶋氏で調整いただく。

(3)ミニ合宿

ワークショップ開催検討の提案について、

実施したいという希望をお持ちのかたは、アンケート用紙に書いていただく。

じっくり議論したいテーマがあれば、それも記入する。

(4)会の出欠登録について

出席予定者が以前は一覧で見られたが、最近みられない。→運営担当のスキル

不足。安部氏に手伝っていただくことになった。

(5)初参加者

　2名より自己紹介をいただいた

次回予定

日時：４月１１日（金）１８：３０－

場所：葺手ビル

デジタルテレビの技術動向と将来　～CELLテレビからクラウドテレビ、８Kテ

レビまで～

　　　　　　　駒木亮伯（東芝）